「差別・偏見、誹謗中傷を許さない!」
2020年11月23日 16時15分
23日(月)愛媛県では26名の新型コロナウイルスの感染が報告されました。
愛媛県知事も会見の中で、「差別・偏見、誹謗中傷を許さない!」ことを再三述べられています。
新型コロナウイルスに感染した人への差別や中傷が後を絶たないことから、文部科学省は子どもや教職員、それに地域住民に対し、差別につながる言動を行ったり同調したりしないよう呼びかけるメッセージを過去、8月25日に発出しております。
学校現場でも新型コロナウイルスの感染が確認される中、一部の地域で感染者や家族が差別されたり、クラスターが発生した学校が中傷されたりする事態が起きていることは、過去問題となりました。
再び、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念される今、多くの方々が、このウイルスに対する不安や恐れを抱きながら日々を送っておられることと思います。
その様な中、発表された感染者を特定したり、推測でSNS等で個人への誹謗中傷を行ったり、個人情報を拡散するなどの悪質な行為が横行しています。
「見えないウイルス」に対する不安や恐れは、誰もが持っているものです。
「見えない敵」への不安が、いつしか「特定の対象」を差別し、遠ざけることで安心感を得ようとし、本当の敵を見ようとしなくなるのです。
不安や恐れは身を守るために生じる感情ですが、時として私たちから冷静な判断力を奪ってしまいます。
「誰か」のことではなく、自分自身のこととして相手の気持ちを考えて行動することが、今、私たちに問われているのではないでしょうか。
保護者の皆様には、改めて不確かな情報に惑わされたり、必要以上に恐れたりすることなく、人権に配慮した冷静な判断を心掛けてくださいますよう、お願いいたします。